学園祭
これはほうぼうで言うが、今週末は筑波大学の学園祭「雙峰祭」に突撃する予定。
学園祭に名前がついているのはふしぎなことだ。この名前が役に立つのは、
- 学園祭フリークにとって。学園祭名を言えばどこで開かれるかわかっているので、短く言うことができる学園祭名のほうが便利。
- 学園祭を論じる場合。どこで開かれるかは問題ではないかもしれないので、互いを区別できる学園祭名を使うほうが便利。
- 話し方に気をつけたいひとにとって。「n学園の学園祭に行く」という言い方は、馬から落馬しているから、学園祭の代わりの言い方が必要だ。また、たとえば大学は学園ではないから、「学園祭」というのはおかしいが、それはまあ「大学祭」といえばよい。
- 複数の学園祭を持つ場合。たとえば早稲田大学(「早稲田祭」と「理工展」)や東京大学(「駒場祭」と「五月祭」)など。
などの場合だろう。
いずれもかなり限定的であるように思える。
フィクションにおいては、学園祭を「学園祭」と呼ぶケースが多いように感じる。上であげたような事情がない場合には、たしかに「学園祭」と呼称すべきだと思う。自分のかかわっている学園祭について、そうでない他者に伝達するときに学園祭名を使うことは、不親切だし態度がよくない*1。
筑波大学の学園祭公式サイトのタイトルには、「筑波大学学園祭」と入っているため学園祭であることがわかるが、東京大学の学園祭公式サイトはそうでない。この点については、筑波大学の側が、思慮深いものになっていると言えるだろう。
http://www.sohosai.com/
http://www.a103.net/komabasai/58/visitor/
http://www.a103.net/may/80/visitor/
もちろん、見てわかるとおり、学園祭の名前をなんと発音したらいいかという情報については、「五月祭」のサイト運営が勝っている。*2
ちなみに、筑波大学には、「雙峰祭」のほかに「やどかり祭」があるのだ。