あなたのkugyoを埋葬する

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フモールってhumorか、また表紙にだまされた!

 ここにリストしている本・論文は、読んでいるものの8割ぐらいでしかなくて、生活のために読んでいるものはほかにあるのだが、最近、機会があって、話しかたの教本をいくつか見た。
 たとえば、最近広告されたものでいえば『誰とでも 15分以上 会話がとぎれない!話し方 66のルール』など、しかし、こうした本に掲載されたようなやりとりを実践したとして、ひととおりそれが終わったあと(ということは本題に移ったか別れたかするということだが)、互いに残るのは徒労感だけだろうな、と思う。必要なのは、もっと突っ込んだ議論を覚えておいて話すことのほうであって(またもや記憶力だ)、そうではなくこういった類の話しかたであれば、生徒時代にけっこう修行させていただいたのであった。
 さらにいえば、日常会話について知りたいということなら、むしろ『ポライトネス入門』のほうがよっぽどためになる。あとは反射しんけーの問題である。
 さっき、「またもや記憶力」と書いたが、よくよく考えてみると、問題はむしろ、反射しんけーにこそあるのではないか。よく考えなくても、しぜんに体が動いちゃうようでなくては。


 『プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?』に横書き縦書きの話はなかった。ざんねん。もちろん、考察する対象が私の関心と少しずれている(この本の眼目は、眼球運動より“あと”の処理の話だ)せいではあるが。