あなたのkugyoを埋葬する

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あとがきからキラに殺されます

 最近借りた本。

ツェラーン、言葉の身ぶりと記憶 (叢書フォーゲル)

ツェラーン、言葉の身ぶりと記憶 (叢書フォーゲル)

 うーん、詩作品について議論するのが難しいというせいはあるかもしれないが、鍛治先生の本気っぷりが感じられない。もっと破壊的な読みを期待していたんだけど、数あるツェラーン詩の数ある読解の1つ、に収まっていやしないか。
 批評だって共同作業なのでそれはそれでいいんだが、それは論文でやるべきことで、本にはやはり1つの体系を持ってほしい、と勝手な願望を抱いちゃうのよね。「初心者向けツェラーン」という位置づけらしいので、そこはしかたないのかもしれない。
 もう一度読んでみよう。


 最近買った本。

フィクションの哲学

フィクションの哲学

 読んでいます。(過分にもご恵投いただきました。ありがとうございます。サークル一同で拝読すべく、部室に置いております。)

という文献は重要らしいね。Fiction and Metaphysics (Cambridge Studies in Philosophy)のAmie L. Thomassonといい、女性研究者もどんどんfiction業界に参入していただきたいものよね。
 このCohn(1999)には日本語で読めるレビューがあるようです。

  • 遠藤健一, "書評 Dorrit Cohn: The Distinction of Fiction", 英文学研究, 77(2), pp.145〜149(2000/12).

 あとでゲットしましょー。


 あと、Cohnの近刊でWhy Fiction? (Stages)というのがあるらしいんだけど、これ、どうやら、Jean-Marie SchaefferのPor Que La Ficcion?の英訳ですよね。ん? Pourquoi la fiction?(1999)のほうが先か、フランス語→スペイン語訳→英訳、というわけなのかな、著者名からしても。
 楽しみじゃね?