あなたのkugyoを埋葬する

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私的禁句・言い換え集

生徒時代のおわりごろから,文章に使わないようにしている言い回しがけっこうあるので,気をつけておく.

  • 「むかつく」「吐き気がする」→(使わない)
    • (もの・ことについて,disgustingだ, nastyだと思ったことはない.単に不正だとか,偽だとか,悪だとか思う.もちろん,食道炎とかほかの原因ではしょっちゅう吐き気がしてるけど)
  • 「だれだってわかる/知っている」→(使わない)
    • (論理的に自明でないかぎり使わないし,自明なときはそう書くので,使わない.地球が青くって丸いことを だれだって知っているけど♪)
  • 「無意味」→「空虚」
    • (有意味な文には使えない表現なので.少し前までは「有意義」の対義語として「無意義」と書いていたが,これもけっきょく意義を備えない文にしか使えないので,やめた)
  • 「理解できない」→「共感できない」
    • (理解不可能なものはない.非文でもないかぎり,有意味な文として理解できないことはそうない.また,共感できないことはあるが,そのように感じるひとが存在することは不可能だ,などと考えたことは一度もない.もちろん,矛盾したことを考えてしまっている場合,実際には考えていないのだ,ぐらいは言ってもいいと思う)
  • 「性質Pを持つ」→「性質Pを備える」
    • (抽象物は持てない.原語はもちろん"have P")
  • 「AとB」→「AとBと」
    • (andが結ぶ2つを明確にしたい.これはA・Bの中身が複雑になればなるほど効く)
  • 「AやB」→「AやBや」or「AやBなど」
    • (orが結ぶ2つを明確にしたい.以前は日本語として壊れていても前者を選んでいたが,最近は妥協して後者)
  • 「してみる」→「する」or「試す」
    • (これは相当どうでもいいが,した結果を作品として公表するタイプの行為であれば,「してみる」はそぐわないと思う.「してみる」が目的にするものは,試した感触であって,試すことによって得られる生産物は,副産物でしかないはずだ)
  • 「生理的に」→「生理学的に」
    • (physiologicalの訳として使う場合,極力こうする.「生理的に受け付けない」という表現は人生で1度だけ使ってしまったことがあり,深く後悔した)
  • 「彼女または彼」→「そいつ」
    • (この言い換えもどうかと思うが,とにかくひとを指したいんだろ,と思うので.ただ,personでないこともあるので,「そのひと」とはしない)
  • 「問題をはらむ」→「問題を含む」
    • (こっちのほうがジェンダ的には問題含みの比喩だと思っているから)
  • 「端的に」→(使わない)
    • (これは使いかたがわからない.「乱暴に言えば」の意味で使われるのはわかるが,私はものを乱暴に言いたくないので使わない.わからないのは,「単に」とかそういう意味で使われている例があるように思えること.そこでの「端的に」の役割がまだよくわからないので,使っていない)
  • 「煮詰まる」→「行き詰る」
    • (これは「汚名挽回」のパターン.料理をしたことがあればわかると思うが,煮詰まったらそれで一丁あがりだ)
  • マッチポンプ」→「自作自演」
    • (前にも書いたが,「マッチポンプ」は,ポンプというのは水をかけるためのものだと思っちゃったひとが作った語彙だと思う)
  • 「許せない」→(使わない)
    • (私が許すかどうかにかかわらず不正なことは不正だ.例外として,自分に愚行権を認めることで,私が許すことが不正かどうかにかかわるようにできると思うが,私は愚行を犯したくないので,自分に愚行権を認めたくない.許せる!)
  • 「絶対に忘れない」→(使わない)
    • (たいていのことは簡単に忘れるし,忘れるべきでないかどうかの判断も,ときによって変わる.この誓いはたいていの場合,守られない)
  • 「最悪だ」→「いやだ」「〜より悪い」
    • (表出主義的に否認だけを表したいときは「いやだ」でじゅうぶん.ほとんどどんなことにでも,それよりさらに悪いことを見つけられるので,最悪なことはほとんどない.)

ぱっと出せるのはこんな感じ.おいおい追加していきます.