あなたのkugyoを埋葬する

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「現代思想」2001年11月臨時増刊号なんてどうすかね

 最近借りた本のリスト。

シリーズ心の哲学〈1〉人間篇

シリーズ心の哲学〈1〉人間篇

シリーズ心の哲学〈2〉ロボット篇

シリーズ心の哲学〈2〉ロボット篇

シリーズ心の哲学〈3〉翻訳篇

シリーズ心の哲学〈3〉翻訳篇

物理世界のなかの心―心身問題と心的因果 (双書 現代哲学)

物理世界のなかの心―心身問題と心的因果 (双書 現代哲学)

解明される意識

解明される意識

意識する心―脳と精神の根本理論を求めて

意識する心―脳と精神の根本理論を求めて

現代形而上学論文集 (双書現代哲学2)

現代形而上学論文集 (双書現代哲学2)

ゼロからの論証

ゼロからの論証

意識の哲学―クオリア序説 (双書現代の哲学)

意識の哲学―クオリア序説 (双書現代の哲学)

なぜ意識は実在しないのか (双書 哲学塾)

なぜ意識は実在しないのか (双書 哲学塾)

芸術の哲学, ヴァージル・C.オルドリッチ 著 ; 川野洋,徳丸吉彦 共訳(培風館, 1968)


 思い立って、3日ぐらいで心の哲学、おもにクオリアの話を検討することにした。まずは『なぜ意識は実在しないのか (双書 哲学塾)』を批判的に検討。


 最近買った雑誌。

メフィスト 2008年 05月号 [雑誌]

メフィスト 2008年 05月号 [雑誌]


 まさかこの雑誌をまた買うことになろうとは。仕事の資料としてとはいえ。
 サブカルサブカルチャーではなくね)に関する批評を対象の量で図ったら最上位を争うと思われるブログ、Lエルトセヴン7 第2ステージの下記エントリを信頼して買ってきました。
『きみとぼくが壊した世界』西尾維新: Lエルトセヴン7 第2ステージ


 雑誌といえば、「季刊 真夜中 No.1 2008 Early Summer 特集:本は真夜中の庭で」を書店で見つけた。字の多い雑誌である。生協の書店に入ったら割引で買おうね。
 

 id:finalventさんが『多宇宙と輪廻転生―人間原理のパラドクス』について言及していて(「多宇宙と輪廻転生―人間原理のパラドクス(三浦俊彦)」読んだよ - finalventの日記)、私は輪廻転生観よりも様相実在論のほうが直観に合致するし実り豊かだし整合性があると思っているのだけど、それに関連して続きエントリがあった。
なんとかが曰く的 - finalventの日記
 最先端の哲学っていまなにやってるんですかねー。っていうか、哲学といってもウィトゲンシュタインの時代と比べればだいぶ細分化されているので、「最先端の哲学がなにをやっているのか」という問いに答えるのはちょっと難しいのではないか。たしかそれを整理したものとして

現代思想2001年11月臨時増刊号 総特集=現代思想を読む230冊

現代思想2001年11月臨時増刊号 総特集=現代思想を読む230冊

を挙げてよいと思うが、それも2001年段階のものだしね。


 なんとかが曰く的、というので思い出すのは、フロイト。友人がフロイトを勉強しはじめたらしいので、フロイトのなにが(少なくとも彼にとって)重要なのか、を問うたのだが、よくわからなかった。
 ただ、文学の理論としてフロイト的読解とかラカン的読解というのは有効だと思う。あるテクストについてのみの読解であれば、場当たり的に理論をでっちあげて読むのと同じだが、複数のテクストについて同様の読解がうまくいく、ということになれば、フロイト的読解をすることにもそれなりの説得力が生まれる。だから、さまざまな文学作品に適用できちゃう体系を作った、という意味では、フロイトラカンをも肯定的に評価してよい。
 ただ、そんなような理論でいいなら、IDに対するFSMismと同じ伝で、やっぱりいくらでも作れちゃうと思うけどね。たとえばフロイトにおける性欲を食欲に変えた理論とか。んー、いや、こんなこと書くと、俗流フロイト解釈にはまってしまうね。