あなたのkugyoを埋葬する

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2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

グリコ、グリコ……

魂的因果関係の不在は可能世界を使って示せるか? - kugyoを埋葬するの理解を促すためにイラストをつけようかと思ったが、そこまですることもないかと思い、ここでやめた。文章中の固有名詞の出しかたを見ても、このていどの文章が読めるかた向けに書いてい…

魂的因果関係の不在は可能世界を使って示せるか?

いつまでも学でないことを書いていても学は出てこないので、少しは世界に資することにしよう。予告どおりね。そう、犯行予告というのは、犯行がなされてはじめて、事後的に犯行予告であったと指定されるのであって、それまでは犯行予告ではないのではないだ…

貴金属を買ったのでとうぶん無一文です。

最近買った本。読むための理論―文学・思想・批評作者: 石原千秋,木股知史,小森陽一,島村輝,高橋修,高橋世織出版社/メーカー: 世織書房発売日: 1991/06/15メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (10件) を見る 最近借りた本。作品の…

なあやっぱ足らへんねや愛が

読書の誠実さ - God & Golem, Inc. id:ggincさんからトラックバックをいただいた。早急にCurrie論文を私訳して応答したいと思う(つまり、議論する必要がある内容を含んでいる文章からトラックバックを受けたと思っている)。ひょっとしたらフィッシュ入りの…

作品に留保なき存在論的地位の肯定を!

木曜日。畏敬の念を感じ得ない - Liber Violaceus Book IV id:manthanoさんこんにちは、先日はありがとうございました。勉強会ホストとして勝手ながら2つの疑問にお答えいたします。 行為が作品なら、そこに登場人物などいるのか? これについては、たとえテ…

愛のために戦って!

今日はこのあとひさびさに続きを読む記法を使うね。 某飲み会に行こうと思って、そうするとせっかく芸術作品について考察するであろう人々にお会いできるわけだから、なにかのお役に立てればとCurrie論文サーベイのレジュメを2部刷ったんだけど、炎天のもと…

まさか作品が行為だったとはね

いやー、さすがCurrie先生、文学の哲学界の密室卿ですね。作品とはテクストでもなんでもなくてじつは行為だったんですね。どうりでページをめくっても作品なんてはさまってないわけだ、いままでカテゴリーを錯誤してたよ。textualismがElgin and Goodmanとと…

「わたし」間の魂的なものの不在が可能世界を使って示せるかも(考えちゅう)

じりじりとした訳出作業のあいまに、西村清和『フィクションの美学』を読む。よかった、 「実用論的汎反意図主義」 (e)ところで、作者の意図を考慮せずに表象を解釈した場合、そしてそのときのみ、私たちはその表象を芸術作品として受容していることになる。…

真理様相における偶有性:A∧¬□A∧¬¬◇A

こんにちは! みなさん車輪の再発明してますか? こちとら予告どおり海沿いに行き、死人のエッセイについての老人のエッセイに付き合わされてきましたよ。 さて海沿いでは、「拉麺哲学」というラーメン屋に通ったほか、楽しい苛ストーリー・マガジン『ファウ…

海沿いへ

「新潮 2008年 09月号 [雑誌]」を少し読んだ。前田塁(平野啓一郎へ)・古谷利裕(岡田利規へ)・福嶋亮大(舞城王太郎へ)による批評がどれもおもしろい。頼もしい批評家たちだと思う。 まあ、可能世界論なんて見ると、ハハア、と思ってしまうのだけど、そ…

ネゴシスター

アナグラムのことを考えると、実験文学の試みがもっとなされてもいいように感じられる。実験的文学ではなくてね。 最近買った本のリスト。ファウスト Vol.7 (2008 SUMMER) (7) (講談社MOOK) (講談社 Mook)作者: 講談社出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/0…

フランス人おそるべし

これが仏の国から来たコンボか……。 http://www.magiccorporation.com/mc.php?rub=combos&file=combos&num=13127 自由と決定論とについて、いま『自由は進化する』に説得されちゅう。やはり「自由」とか「不可避」とかいった概念の切り分けがキモだとは思って…

パーフィットのご尊顔

最近腹の調子が悪いのを感じます。腕時計についてはオーバーホールってサービスがあるけど、あれと同様に私の肉体も分解して洗浄してもらえないだろうか。人間ドックってそういうところじゃないの? ただし、私にとって有益な細菌を残さなくてはならないが。…

ここ数日

ここ数週間、余命を決する時期だったっていうのもあるけど、抽象的思考は最近だらしねぇ状態で、たとえば26日にあった「心の科学の基礎論」研究会例会にも行けなかった、せっかくご案内をいただいてたのに。『なぜ意識は実在しないのか』の、永井先生ご自身…

ありがとうございました(概念の更新について少しだけ)

optical_frogさんへの再々応答:虚構かそうでないかを決めるには - kugyoを埋葬する 上の記事について、id:optical_frogさんからお返事をいただいています: ひとまず最後のお返事として - left over junk 7月ちゅうにはなんとかお返事をしようと思っていた…

図と地

最近借りた本のリスト。論理と会話作者: P.グライス,Paul Grice,清塚邦彦出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1998/08/01メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (8件) を見る 最近いただいた本のリスト。別冊早稲田文學〈1〉作者: 坪内逍遥出版…

おまえをPoA(Philosophy of Arts)してやる

8月になってしまった。延滞した本を図書館に返してから、上記の犯行予告をFIFOに解決するとしよう。では行ってきます。