あなたのkugyoを埋葬する

主に読書内容の整理のためのブログです。Amazon.co.jpアソシエイト。

2009-01-01から1年間の記事一覧

そろそろ来なすったな

ソローキン『青脂』Goluboe Salo が、望月哲男・松下隆志の訳で雑誌(早稲田文学)に掲載されるみたい。 http://www.bungaku.net/wasebun/magazine/wasebun3_1224.html いつか掲載されるだろうということは超能力によりわかっていたが、案外早かったな、とい…

『筑波批評2009冬』

(更新ちゅうです)第9回 文学フリマで買った同人本の紹介です。 筑波批評社:『筑波批評2009冬』(\500) (画像はid:tsukubahihyouのものをお借りしてます。表紙についてもあとで触れます。) 扉ページが黒のべたっとしたインクなので、表紙をめくるとそれに…

1人ずつやつの手にかかって……

そういえば検索クエリを見ていると、 左隣のラスプーチン 筑波批評 相関言論出版会 遡 ミステリの絵本 白馬に乗ったロリコン王子はあなたの目の前を駆け抜けていく なんかでこのブログを探し当てたというのが見当たるので、このへんから読んでいこうかな。っ…

風呂で読書してくるよ!

なんか……今回は結果的に人気ブースを避けるようなまわりかたをしてしまったな、文学フリマ。もったいないことをした。 でもきっと、新しい衝撃との出会いがあるはず、だよな! 読むぜ読むぜ、自分のためにはがんばらないけど、他人のためなら*1がんばれるの…

あとがきからキラに殺されます

最近借りた本。ツェラーン、言葉の身ぶりと記憶 (叢書フォーゲル)作者: 鍛治哲郎出版社/メーカー: 鳥影社発売日: 1997/10/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る うーん、詩作品について議論するのが難しいというせいはあるか…

入手物と感想(1評/49タイトル、追加中)

第9回の文学フリマに行ってきました。(http://d.hatena.ne.jp/jugoya/20091206) 第9回の文学フリマでは49冊*1の本を入手しました(順次書評書いてます)。今回は値段もメモしながら移動しましたので(総額8550円)、あとでリストもつけられると思います。 …

スーパ・休憩・タイム(「遡」「ミステリの絵本 vol.7」について)

まだ紹介終わってないけど出かけなきゃ! 無限遠点:「ミステリの絵本」(\100) 遡:「遡」(いただきもの) 「遡」(青号?)は、昏林果奈「Gelincik」が気に入った。題材としてはみんなが大好きなので失敗しやすい部類のものが選ばれているのに、異国の描写…

「黒死館逍遥 第四号」

第8回 文学フリマで買った同人本の紹介です。 黒死館附属幼稚園:「黒死館逍遥 第四号」(\600) しかし、労作というのはこちらのシリーズに対して述べるのがふさわしかろう。 「魔法博士」に劫罰はくだされたか 前説 一、史実としてのファウスト 二、伝説とし…

「眼鏡文人 vol.1」

第8回 文学フリマで買った同人本の紹介です。 黒死館附属幼稚園:「眼鏡文人 vol.1」(\600) 小栗虫太郎『黒死館殺人事件』をとりあえず読んでおく、という態度が、いまでも生き残っているかどうか、ないんじゃないか、という状況に一石を投ずるべく、小栗フ…

「鉄錆風味歪夢 <猟奇編>」

第8回 文学フリマで買った同人本の紹介です。 *the long fish*:「鉄錆風味歪夢 」(\300) 猟奇編には、実話怪談に味わいが近いもの、すなわち恐怖や残酷さが強く感じられる作品を主に集めた。 そうで、16編の短編が入っています。 現行の出版業界を考えると…

山本握微「ゴルフ」への批評文を「コワカエ」4号に書きました

第9回の文学フリマ用に、宣伝です。 以前私も書評をアップした(書きかけだけど)「コワカエ」、編集長のid:takatakoさんからご打診をいただきまして、今回、最新の第4号に、書評を掲載いたしました。「(ずっと)俺のターン」というタイトルです。 山本握微…

文学フリマ24を再開します!

で、第9回の文学フリマには、第8回の文学フリマにブースを出してたサークルさんもいくつかあって、そこで売られてたもののうち、私が買ってあるものもいくつかあるわけ。あ、三十両は今回は310+1と名前を変えているみたいです。 そこで、いまだ完遂できてな…

信用できない買い物リスト

パソコン蛾物故割れた。インヴァータが切れちゃったんだな。7インチぐらいのモニタで応急処置しておこうかと思ったけど、けっきょく修理に出してしまいました。モニタを買う金で同人誌を買うんだね。 さて、もうすぐ第9回の文学フリマなので、前回のことも振…

味噌鰤だぞ! 許せる!

最近また起き上がれなくなってきたな。科学哲学会にも見学に行けなかった。食事が悪いのだろう。 最近買ったことが発覚した本。新潮 2009年 09月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/08/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブ…

Philosophical Survey

PhilPapers: Online Research in Philosophyからメールが来て、なんだろうと思って読んでみると、みなさんのあいだにどんな哲学的見解が流布しているかのアンケートのようだ。学識ある方々にはすでに調査をすませており、このたびphilpapersのユーザに一般公…

舞台裏見せます

古谷利裕の批評をかき集める。私は、自分の批評文がどういう構想のもとにあるか、ということを積極的に公開していきたいと思っているので、この記事も公開してしまうのである。 最近入手した文献のリスト。 古谷利裕, "部屋と情報と私 ―「このあいだ東京でね…

びっくりカメラ殺人事件

最近買った本。現代思想2006年10月臨時増刊号 総特集=ジュディス・バトラー 触発する思想出版社/メーカー: 青土社発売日: 2006/10メディア: ムック購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (27件) を見る こないだのクィア学会いらい、ジュディス・バ…

『存在と時間』5章29節で議論になったところ

で、『存在と時間〈上〉 (ちくま学芸文庫)』29節「心境としての現=存在」で議論になったところは、次ね。 まずは『存在と時間』本文から引用。 この点をみただけでも明らかになるように、心境は、ある心的状態を寓目するということからははるかに距たってい…

『存在と時間』5章28-29節

このレジュメは、Martin Heidegger: Sein und Zeit(1927)への読書会のためのレジュメである。今回の読書会にあたって主に参照している訳書は、 細谷貞雄(訳), マルティン・ハイデッガー(著): 存在と時間 , 筑摩書房(1994). 『存在と時間〈上〉 (ちくま学芸文…

11月に入った!

11月に入りましたね。ということは、10月が終わったということですよね。いろいろ(3つくらい)動きがありました、ありました。 今月から、本業に関わる文献もここにリストしていきます。いままでお世話になっていた方々、不義理が続いてすみませんでした。 …

さらに10%のポイント創発!

今日のタイトルの候補としては、ほかに、「ポイント還元セールだと、この要素還元主義者め」というのもあった。 最近借りた本のリスト。フロイト的身体―精神分析と美学作者: レオベルサーニ,Leo Bersani,長原豊出版社/メーカー: 青土社発売日: 1999/09メディ…

フモールってhumorか、また表紙にだまされた!

ここにリストしている本・論文は、読んでいるものの8割ぐらいでしかなくて、生活のために読んでいるものはほかにあるのだが、最近、機会があって、話しかたの教本をいくつか見た。 たとえば、最近広告されたものでいえば『誰とでも 15分以上 会話がとぎれな…

ターザンになるよ!

ここに書いているもの以外に、生活のための本をいくつか読んでおり、それに関連して。 「ざっくり言うと」なる言い回しがあまり好きでなく、「ラフに言えば」などのほうがまだマシだと思っている。「おおまかに言えば」はより好ましいが、こちらは、「おおま…

対人モダリティもモダリティと呼ぶとはなあ

最近借りた本のリスト。ヘラクレスの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)作者: アガサ・クリスティ,田中一江出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2004/09/16メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (14件) を見るブラウン神父 (集英社文庫―世界の…

餃子の人気店に行くことにした

最近借りた本のリスト。わらの女 (創元推理文庫 M ア 5-1)作者: カトリーヌ・アルレー,安堂信也出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1964/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 44回この商品を含むブログ (9件) を見るジョン・ディクスン・カーを読んだ男 (…

時間が無限にあればすべての人間が楽しめるのではないか。

読了した『読ませる機械=推理小説 (1981年) (Key library)』をどう考えようか考えている。著者が推理小説の実作家であるところがおもしろい。 ナルスジャックは推理小説とそうでない文学作品とを引き比べて、以下のような違いを見出す。まず、一般の文学作品…

名作に「単に」をつけるスレ

どうしたらおもしろくなるだろうか。 ・単に長靴をはいた猫 ・単なる決壊 ・単に向日葵の咲かない夏 ・単なるアサッテの人 ・単なる線が顔になるとき ・単なる文学とは何か ・単に言葉にのって あまりセンスがないね。センスって、記憶力によって決定されて…

食欲が出てきた

最近買った本のリスト。ルート350作者: 古川日出男出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/04/18メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (78件) を見るわたしたちに許された特別な時間の終わり作者: 岡田利規出版社/メーカー: 新潮社発売日: 200…

必殺図書館返し

少し前に、こういう掌編小説を書いた。 「インコしか飼っていないのに愛犬家の集いに参加するはめになり、鳥を連れていくわけにもいかずリードだけ買っていく。哀れんだ犬が自分にそれをつなぐよう申し出てくれ、その飼い主と2人で犬を散歩させる。心地よい…

10万アクセス記念・ギャラリーめぐり

ちょっと前には六本木のギャラリーをひやかしてきたが、今回は京橋のギャラリーをひやかしてきた。 鎌田あや 展 ギャルリー東京ユマニテにて。 http://www.kgs-tokyo.jp/human/2009/0727/0727.htm 姿見につけまつげを大量に貼り付けた作品がおもしろかった。…