あなたのkugyoを埋葬する

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続いては歌手のピーター(池畑慎之介)さんです

 最近借りた本。

動物の解放

動物の解放

 すいすい読んでしまった。ところで、最近よくPeter SingerとSteven Pinkerとがごっちゃになって困る。みなさんはそんなことないですか。
 ピーター・シンガーの議論にはわりと説得された。この議論のうまいところは、動物に権利を認めることが人類にとってもメリットとなる(肉牛にやる穀物を飢餓児童にまわせ!)と言っている点にあると思う。虚構キャラクタにこの議論を応用するときには、ここを流用できると強いだろう。また、言葉遣いについても注意していて好感が持てる。動物、という言葉を、つまり種差別的な言語である英語を、種差別主義者たちに伝えるためには使って論じなければならないことへの無念にもちゃんと触れていて、フェミニズム(こういうのは第2派でいいのかな?)の議論を通過した時代の産物であることがわかる。

 
 虚構キャラクタの権利の議論は動物の権利の議論とかなり類比的に論じられそうなので、1冊でわかるシリーズになんかあったような、と思っていたら、さっき思い出した。これだろ? おれの欲しかったのは。欲しかったら大きな声で鳴いてみろこのブタ! と、こういうのは動物の権利の侵害にあたるだろうか? これは人間になぞらえて言えば、人種差別や性差別にあたるはずだ。

動物の権利 (〈1冊でわかる〉シリーズ)

動物の権利 (〈1冊でわかる〉シリーズ)


 あ、ミクシィを更新したよ……。