あなたのkugyoを埋葬する

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リアリズムとグラドルと

 この欄の表記もだいぶさぼっているのだが。


 データベース"Wiley InterScience"より、下記文献を入手。

  • Brock, S., 2002, “Fictionalism about Fictional Characters”, Noûs, 36: 1-21.

 いまはHale's Dilemmaについて引き続き勉強しているので詳しく読んでいないが、この論文に解決してほしいと期待している疑問は、

  • 虚構的キャラクタに関する虚構主義の難点を指摘しうるとすれば、それはどんな点だろうか(ただしBrockがここで述べるFictionalismは、RealismともCompatibleである、だって存在論的コミットメントしてないから)。
  • 上述に関連したことだが、Brockの言うFictionalismの主張が、虚構についての文はパラフレーズすると「Realismによれば、Scarlett O'Hara is a woman」という形の報告になる、というものだとしたら(そのはずだが)、その報告は「Leahdizmによれば、Scarlett O'Hara is not a woman」という形の報告と同じ形式である(Leahdizmはいま私がでっちあげた立場)。では我々はなぜLeahdizmではなくRealismの主張のほうに寄り添うのか(Realismにはコミットせずに!)。


 どういう期待を持って文献を入手しているかを書いたほうが、ただリストするよりいいだろう。