あなたのkugyoを埋葬する

主に読書内容の整理のためのブログです。Amazon.co.jpアソシエイト。

傾斜配分は今はなき出版社に似ている


A Taxonomy of Philosophy


 それほど広い範囲の勉強ができるわけでもないので、もう少し絞った範囲で集中して理解するために、今後1年以内に勉強したい分野をリストしておく。
 分野が見渡せるというのは大きな一歩だけども、あくまで一歩でしかなく、じっさいに勉強するとなったら、少なくとも各分野の基礎文献を確認しに行かなくてはならないはずで、しかし1年となると、どうだろう、Stanford Encyclopedia of Philosophyをしっかり読むのを目標に立てるぐらいがちょうどいいのかもしれない。

Metaphysics and Epistemology
        Philosophy of Action
                Action Theory
                        The Nature of Action
                                Defining Action
        Philosophy of Language
                Philosophy of Language, Misc
                        The Role of Language in Thought
Value Theory
        Aesthetics
                Aesthetic Cognition
                        Aesthetic Attitudes
                        Aesthetic Concepts
                        Aesthetic Emotion
                        Aesthetic Experience
                        Aesthetic Judgment
                        Aesthetic Perception
                        Aesthetic Pleasure
                        Aesthetic Taste
                        Aesthetic Understanding
                        Aesthetics and Cognitive Science
                Aesthetic Realism
                        Aesthetic Realism
                        Relativism
                        Subjectivism
                        Universality
                Aesthetic Representation and Meaning
                        Intention and Intepretation
                Aesthetic Value
                        Aesthetic Criticism
                        Aesthetic Evaluation
                        The Value of Art*
                Art and Artworks
                        Artworks
                Philosophy of Literature
                        Fiction
                                Fictional Characters
                                Fictionalism*
                                Narrative
                                Truth in Fiction
                        Literature, Misc

 このあたりだろうか。
 Defining ActionはCurrieの議論について考えるためなので後回しでいいかもしれない。
 The Role of Language in Thoughtは気になる。検索しただけでもいろいろ出てくるので、どのように哲学的に考察するのか楽しみだ(これに関わる話としてはせいぜいサピア=ウォーフ仮説ぐらいしか知らないし、しかもあれは少なくとも哲学だけの議論にはなっていないだろう)。
 Aesthetic Cognitionは最近勉強をはじめた分野だけど、その下位の分類がまだよくわからんので、じょじょに絞ったり切ったりしていくだろう(何度か言うが、才能と時間とが少ないので)。
 Aesthetic RealismについてはPhilosophy of Artをやりはじめたらどこかでぶつかる問題ではないかと考えているが、な、なんだこれは……そういう名前の財団があるのか……。Aesthetic Realism is a cult
 Intention and Intepretationはテクスト論者なら避けて通れまい。
 Aesthetic Valueについての疑問は芸術の哲学を勉強している動機。特にAesthetic Evaluationについて。
 Artworksはたぶん作品の存在論をやるのだろう。やはりテクスト論者にとっては重要。
 Fictionは、2月ごろまでに大きく前進するはずであるし、いまもまさに勉強中。なお、FictionにおけるFictionalismは、たとえば虚構作品内の事物についてのFictionalismなのだと思うが、それなら何か適切な名前をつけてやるべきだと思う。Mathematical FictionalismやMoral Fictionalismみたいに(これは上記のTaxonomyへの不満である。まだ慣例が定まってないのだろうけど。Fictional Fictionalismか?)。
 あと、文学の哲学の仕事ってここにリストされたものだけじゃないだろうと思うので、Literature, Miscにも期待するが、これの内実を探るのがいちばんたいへんそう。


 ああしかし、上に書いたことを勉強するためには、たとえばFictionをやるのであればNonfictionのことも考えなくてはならず、するとたぶんMetaphorなども入ってきて、ということはPragmaticsの話を知るべきで、というように、芋づる式につながっているのだなあ。そしてその各々について専門の研究者が(多かれ少なかれ)いるというのは、すばらしいことだ。
 ところでこのTaxonomyは、大分類が

  • Metaphysics and Epistemology
  • Value Theory
  • Science, Logic, and Mathematics
  • History of Western Philosophy
  • Philosophy, Misc

なんだけど、これでいいのだろうか。Western以外のPhilosophyが入ってないのは別にしてもさあ。


 関係ありそうなSEPの記事のリスト。

 SEP以外にも検索すべき先はあるが、ここはブログなので、今日はこのへんで。


 あと、これの訳を友人に依頼するつもり。