あなたのkugyoを埋葬する

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夢で考えたホラー映画がスリリングだった

 夢のなかで見たホラー映画の設定がよかった.*1
 まず,家族3人を怪異*2が追ってくる.こいつは超高校級の身体能力を持っているがあくまでもその程度でしかなく,走って逃げればなんとか逃げられるのだが,目を合わせると死ぬということになっている.
 家族3人はそのことを知っており,駅(かなり混雑している)に逃げ込んで階段を駆け下り,ばらばらの方面の路線に散開しようとする.家族のほうもさるもの,ホームから線路に降りて電車が来ているときに逆側のホームに走って渡るなど,ホラー映画にあるまじきアクションを繰り広げてなんとか逃げおおせる.そのあいだも怪異は駅に居合わせたひとびとと目を合わせており,そういうひとびとはどんどん死んでいく.
 なんとかまききり,ひとびともじょじょに落ち着きを取り戻すが,そこでさらに悪いことが起きる.状況を見て,怪異を想像したひとたちが,その想像したということによって,顔面白粉の怪異に変貌していくのである.この映画のキャッチフレーズは「その恐怖を,想像してはならない。」だ.*3さっきの家族たちは混雑のなかをまたアクションを繰り広げながら逃げ回る.ビルの最上階の窓ガラスを蹴破り,わずかな足がかりに飛び移って屋上に避難したりだ.このあと地上から屋上に飛び上がってきた猫(怪異化している)を両断にして天地に返すなどしている……うちに目が覚めて,*ガッチャマンクラウズ*の視聴に入った.


 しかしながら,なにかから逃げるためには想像力(この場で現在起きていないことを推測すること.逃げなかったらどうなるか考えること)が必要だと思うのだが,そこはどうなっていたのだろうか.もしかすると,逃げるためには想像力なんて必要ないかもしれない.熱湯から反射的に手を引っ込めるときに
「ずっと触れてたらやけどするな……そしたらしばらくペンが持てないぞ……」なんていう想像力は必要ない.
 まとめると,怪異が2段構えになっているところ,日本のホラーなのにパニック映画になっているところ,アクションがすごいところがよかった.

*1:夢はやっぱり見るもんであって,聞いたりするもんじゃないのかな.というか考えるもんじゃないかって気もするな.夢に音がついてるかどうかってあまり気にならないが,音がないかというとそうでもない気がする.目が覚めているときの妄想は,たとえば車窓から電柱をニンジャがジャンプしていくさまとかはどうだろう.あれに音がありますか? おかしいと思いませんか? あなた.いっぽうで脳内BGMのようにして音を妄想することも事実ありますね.暫定的結論としては,ああいう想像は想像されている当のことが起きているときの内観を再現しているだけであって,あたりまえだが内観は音を出さないし光も反射しないので,聞くとか見るとかいうのにそもそもなじまないんじゃないか,と思っている.

*2:正直に言えば,*呪怨*の俊雄だと思う.全身をあからさまに白粉まみれにした男児

*3:このキャッチフレーズはどこかで聞いたことがあると夢のなかでもずっと思っていたのだが,調べてもドラッカー「顧客にとっての価値を想像してはならない」しか出てこない.