あなたのkugyoを埋葬する

主に読書内容の整理のためのブログです。Amazon.co.jpアソシエイト。

用語集を読む

 最近借りた本のリスト。そして、ついに読書録をつけはじめた。

哲学の道具箱

哲学の道具箱

哲学の道具箱』は読了。よい本。私にとっては、用語の道具箱、という側面が大きいけども。

については、説明内容が入門書としてもふじゅうぶんかもしれない。

  • 取り消し可能と取り消し不可能*1
  • 厚い概念と薄い概念*2

については、このような問題があることを知らなかった。

  • 直観ポンプ

については、なぜ「ポンプ」なのかがけっきょく理解できない。pumpには「誘導尋問」という意味がある*3が、そこからきているのか? Dennet,'The Milk of Human Intentionality'にあたればいいのだろうか。
 ちなみに、「マッチポンプ」という言葉は、マッチとかポンプとかいう面倒な言葉を使っているため、中身を誤解しているひとも少なくないと思う。「自分で火をガンガン起こして暑い暑いと言うようなものだ」*4というような意味で、「月夜に釜を抜く」みたいな語呂のことわざがたしかあったと思う。たぶん、この言葉を発明したのは、matchには複数意味があることもmuchとの区別がしづらいことも知らず、かててくわえて、ポンプといえば水をかけるためのものだと思っていた、たいへんな盆暗だろう。


 この本を将来読むことに決めた。

真理という謎

真理という謎

*1:Defeasible/Indefeasible

*2:Thick/Thin Conceptsの訳で、バーナード・ウィリアムズによる区別らしい。

*3:pumpの意味・使い方|英辞郎 on the WEB:アルク

*4:吾輩は猫である』から。猫が毛皮を暑がるあたり。