あなたのkugyoを埋葬する

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お前のサイフ、いただくよ!

 いつもおれが文芸誌の買いもらしを入手してる古本屋が文芸誌を値上げした! 文芸誌を買うような顧客はほぼおれだけのはずなので、狙い打たれている。被害妄想かもしれない。


 最近買った本のリスト。

新潮 2008年 10月号 [雑誌]

新潮 2008年 10月号 [雑誌]

新潮 2008年 11月号 [雑誌]

新潮 2008年 11月号 [雑誌]

 青木淳悟「TOKYO SMART DRIVER」、はじめはG―マップの話題の機能、のように、路面を這って*1話が進んでいくのだけど、途中から視点の位置は車内に入り、またぐっと引いて、といってもいったいどこへ引いたのかわからないのだけど、3つのルートを同時に眺めるようにもなる。後半は運送会社のCMを見ているようでもある、というのは、運送会社のCMでもっとも強くイメージさせられるのは、ものが運ばれ移動させられていくその道筋、ほとんど直線的なその道筋であるから。
 そしてそこでは、G―マップのあのスムーズな*2動き、ウェブページをcrawlするのとは異なるscroll(これには巻物という意味もあるし)の動きと、雑誌のページをめくり読み手が視線を移動させていく動きとが、リンクすることになる。


 最近入手した文献。

  • Kendall L. Walton, "Transparent Pictures; On the Photographic Realism", Critcal Inquiry, Vol. 11, No. 2(1984), pp. 246-277.

 前回JSTORから入手したと思ったのは、アブストラクトだったのね。訂正しておきました。
 Critical Inquiryの実物を初めて見たけど、あれ、裏表紙に次号予告がついてるのね。すげえ。


 「週刊読書人」10月10日号5面、市川真人による文芸時評が載っていて、「小説トリッパー」の池田雄一「スペクタクルと文学」に触れながら、ゼロアカ道場についてもわずかに言及している。例のシンポ、これを読んでから向かった方はどれぐらいなのだろうか。


 あ、ミクシィを更新したよ……。

*1:這って、という言い方がすでにして衛星視点か。

*2:そんなにスムーズでもないけど。