あなたのkugyoを埋葬する

主に読書内容の整理のためのブログです。Amazon.co.jpアソシエイト。

2008-01-01から1年間の記事一覧

グリコ、グリコ……

魂的因果関係の不在は可能世界を使って示せるか? - kugyoを埋葬するの理解を促すためにイラストをつけようかと思ったが、そこまですることもないかと思い、ここでやめた。文章中の固有名詞の出しかたを見ても、このていどの文章が読めるかた向けに書いてい…

魂的因果関係の不在は可能世界を使って示せるか?

いつまでも学でないことを書いていても学は出てこないので、少しは世界に資することにしよう。予告どおりね。そう、犯行予告というのは、犯行がなされてはじめて、事後的に犯行予告であったと指定されるのであって、それまでは犯行予告ではないのではないだ…

貴金属を買ったのでとうぶん無一文です。

最近買った本。読むための理論―文学・思想・批評作者: 石原千秋,木股知史,小森陽一,島村輝,高橋修,高橋世織出版社/メーカー: 世織書房発売日: 1991/06/15メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (10件) を見る 最近借りた本。作品の…

なあやっぱ足らへんねや愛が

読書の誠実さ - God & Golem, Inc. id:ggincさんからトラックバックをいただいた。早急にCurrie論文を私訳して応答したいと思う(つまり、議論する必要がある内容を含んでいる文章からトラックバックを受けたと思っている)。ひょっとしたらフィッシュ入りの…

作品に留保なき存在論的地位の肯定を!

木曜日。畏敬の念を感じ得ない - Liber Violaceus Book IV id:manthanoさんこんにちは、先日はありがとうございました。勉強会ホストとして勝手ながら2つの疑問にお答えいたします。 行為が作品なら、そこに登場人物などいるのか? これについては、たとえテ…

愛のために戦って!

今日はこのあとひさびさに続きを読む記法を使うね。 某飲み会に行こうと思って、そうするとせっかく芸術作品について考察するであろう人々にお会いできるわけだから、なにかのお役に立てればとCurrie論文サーベイのレジュメを2部刷ったんだけど、炎天のもと…

まさか作品が行為だったとはね

いやー、さすがCurrie先生、文学の哲学界の密室卿ですね。作品とはテクストでもなんでもなくてじつは行為だったんですね。どうりでページをめくっても作品なんてはさまってないわけだ、いままでカテゴリーを錯誤してたよ。textualismがElgin and Goodmanとと…

「わたし」間の魂的なものの不在が可能世界を使って示せるかも(考えちゅう)

じりじりとした訳出作業のあいまに、西村清和『フィクションの美学』を読む。よかった、 「実用論的汎反意図主義」 (e)ところで、作者の意図を考慮せずに表象を解釈した場合、そしてそのときのみ、私たちはその表象を芸術作品として受容していることになる。…

真理様相における偶有性:A∧¬□A∧¬¬◇A

こんにちは! みなさん車輪の再発明してますか? こちとら予告どおり海沿いに行き、死人のエッセイについての老人のエッセイに付き合わされてきましたよ。 さて海沿いでは、「拉麺哲学」というラーメン屋に通ったほか、楽しい苛ストーリー・マガジン『ファウ…

海沿いへ

「新潮 2008年 09月号 [雑誌]」を少し読んだ。前田塁(平野啓一郎へ)・古谷利裕(岡田利規へ)・福嶋亮大(舞城王太郎へ)による批評がどれもおもしろい。頼もしい批評家たちだと思う。 まあ、可能世界論なんて見ると、ハハア、と思ってしまうのだけど、そ…

ネゴシスター

アナグラムのことを考えると、実験文学の試みがもっとなされてもいいように感じられる。実験的文学ではなくてね。 最近買った本のリスト。ファウスト Vol.7 (2008 SUMMER) (7) (講談社MOOK) (講談社 Mook)作者: 講談社出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/0…

フランス人おそるべし

これが仏の国から来たコンボか……。 http://www.magiccorporation.com/mc.php?rub=combos&file=combos&num=13127 自由と決定論とについて、いま『自由は進化する』に説得されちゅう。やはり「自由」とか「不可避」とかいった概念の切り分けがキモだとは思って…

パーフィットのご尊顔

最近腹の調子が悪いのを感じます。腕時計についてはオーバーホールってサービスがあるけど、あれと同様に私の肉体も分解して洗浄してもらえないだろうか。人間ドックってそういうところじゃないの? ただし、私にとって有益な細菌を残さなくてはならないが。…

ここ数日

ここ数週間、余命を決する時期だったっていうのもあるけど、抽象的思考は最近だらしねぇ状態で、たとえば26日にあった「心の科学の基礎論」研究会例会にも行けなかった、せっかくご案内をいただいてたのに。『なぜ意識は実在しないのか』の、永井先生ご自身…

ありがとうございました(概念の更新について少しだけ)

optical_frogさんへの再々応答:虚構かそうでないかを決めるには - kugyoを埋葬する 上の記事について、id:optical_frogさんからお返事をいただいています: ひとまず最後のお返事として - left over junk 7月ちゅうにはなんとかお返事をしようと思っていた…

図と地

最近借りた本のリスト。論理と会話作者: P.グライス,Paul Grice,清塚邦彦出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1998/08/01メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (8件) を見る 最近いただいた本のリスト。別冊早稲田文學〈1〉作者: 坪内逍遥出版…

おまえをPoA(Philosophy of Arts)してやる

8月になってしまった。延滞した本を図書館に返してから、上記の犯行予告をFIFOに解決するとしよう。では行ってきます。

論文要旨のはさみかた

最近借りた本のリスト。穴と境界―存在論的探究 (現代哲学への招待)作者: 加地大介出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2008/03/01メディア: 単行本 クリック: 125回この商品を含むブログ (34件) を見る有限責任会社 (叢書・ウニベルシタス)作者: ジャックデリダ,…

フォーマット:コモン構築

渡米する友人のためのマイクとウェブカメラとを購入するついでに、秋葉原で久々にカード屋に寄ってコモンパックと土地とを購入。土地もみんな捨ててしまったので出直しだ、アートワークごとに1枚ずつは残してあるんだけど(別の用途がある)。 驚いたことに…

すごい発見したwwwおまえらグッドマーンでググれwww

グッドマーン 拡・張! - kugyoを埋葬する 当時は気づかなかったが、卑猥なタイトルの記事を書いてしまった。"グッドマーン"で検索してこのページにたどりついたかた、申しわけありません。 このブログはやっぱりちょっと読みづらい。設定をいろいろいじって…

optical_frogさんへの再々応答:虚構かそうでないかを決めるには

id:optical_frogさんからお返事をいただきました: 「応答」未満のお返事:やっぱりたんなる論理的な可能性では足りないと思います - left over junk 論点は「実用論的汎反意図主義」と名づけた私の立場の意義、そしてそれへの対案としてのoptical_frogさん…

コモンパックでドラフトやるか

渡米してしまう友人のために、電気街でSkype用キットを見繕ってさしあげる予定だけど、そのときについでにコモンパックを10個ぐらい買ってこようと思う。あれってたしか60枚ぐらい入って200円ぐらいだよね。もう土地は捨てちゃったから定石どおり黒いカード…

『文学の哲学』抄訳 第13章「文学」その1

さ、それでは、ぼちぼちと、Philosophy of Literatureの興味のある章を訳していこうか。The Philosophy of Literature: Contemporary and Classic Readings - An Anthology (Blackwell Philosophy Anthologies)作者: Eileen John,Dominic McIver Lopes出版社…

文学とは何か

文学至上主義ねえ……じゃあ、文学ってなんなのさ? http://d.hatena.ne.jp/natume_yo/20080706/1215324139 夏目陽さんへ、第1信 - 雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜 http://d.hatena.ne.jp/inhero/20080708/1215529907 いまこそ文学の哲学が望まれている気がする…

Bury or mine?

超能力によって知った情報によると、はやみねかおるによる夢水清志郎シリーズに完結編が出るらしい……はやみねのブログをチェックしたところではまだ執筆をはじめた段階だそうだけれども、いずれにせよ、なんとトラウマイニング(Trauma mining)な情報か! あ…

あのフォーメーションは……サールのテリトリー!

optical_frogさんへの再応答:なぜ他者の意図(意識)は常に虚構(見なし)なのか - kugyoを埋葬する この記事、後半はどうも釈迦に説法のケがあるように思えてきました。 他人の心の問題は、心の哲学の問題であり、ということは、ジョン・R・サール先生の専…

予告どおりに

『1000の小説とバックベアード』の批評を再公開しました。検索をかけてこのページを訪れていた方々、お待たせしました。 『1000の小説とバックベアード』批評 〜読んでるおまえは「僕」じゃねえ! - kugyoを埋葬する 『1000の小説とバックベアード』批評2 〜…

barthes1980さんへの応答

先日の勉強会を振り返ってふと思ったのですが、テクストの著者が誰か、というのが大問題になるのは、文学よりも大勢の人間が製作に加担する映像作品のような気がします。監督や脚本家だけでなく、俳優や声優さえもテクストの作者である、ということもできる…

optical_frogさんへの再応答:なぜ他者の意図(意識)は常に虚構(見なし)なのか

optical_frogさんへの応答:実用論的汎反意図主義(汎テクスト論)の立場から - kugyoを埋葬する 上記の記事について、id:optical_frogさんよりお返事をいただきました。以下の記事です: kugyoさんの「応答」への応答 - left over junk このような議論がブ…

グッドマーン 拡・張!

最近買った本のリスト。文学界 2008年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/06/07メディア: 雑誌 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見る群像 2008年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/06/07メディア: 雑誌購入: …