2008-01-01から1年間の記事一覧
始まりが終わると始まるのである。 勉強会で以下の論文を扱った。The Philosophy of Literature: Contemporary and Classic Readings - An Anthology (Blackwell Philosophy Anthologies)作者: Eileen John,Dominic McIver Lopes出版社/メーカー: Wiley-Blac…
首尾一貫性に基づく作者の意図の擁護、を論駁する(『文学をめぐる理論と常識』について) - kugyoを埋葬する 上記の記事について、id:optical_frogさんより、論証に問題点があるとの鋭いご指摘をいただきました。以下の記事です: kugyoさんへの提案:文/…
今日は中央大学文学会で行われたゼミにお誘いをいただいたため、電車を乗り継いで(ところで、モノレールは電車なのか?)多摩キャンパスまで行ってきた。もっとさっそうと登場したかったのだけど、ざんねんでした。 帰りに京王線の車内電光掲示板で、 京王…
文学をめぐる理論と常識作者: アントワーヌコンパニョン,Antoine Compagnon,中地義和,吉川一義出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/11/27メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 43回この商品を含むブログ (15件) を見る アントワーヌ・コンパニョン『文学…
ついに……The Philosophy of Literature: Contemporary and Classic Readings - An Anthology (Blackwell Philosophy Anthologies)作者: Eileen John,Dominic McIver Lopes出版社/メーカー: Wiley-Blackwell発売日: 2004/02/13メディア: ペーパーバック購入: …
先輩に紹介していただいた、科学基礎論学会2008年度講演会に行ってきた。東京電機大学で開催されていたのだけど、地図がわかりづらくて神田駅を出てから20分ぐらいうろうろしてしまった。もっと明確な地図を用意してくればよかった。 哲学者ってみんな似たよ…
最近閲覧した雑誌のリスト。 大浦康介. ひとはなぜ自分自身のテクストが読めないのか--テクストの一般性にかんする受容理論的考察, in 人文学報, 通号81(京都大学人文科学研究所, 1998/03). pp.79-93. 大浦康介. 「現代批評理論--22の基本概念」フランク・レ…
『不可能性の時代 (岩波新書)』で大澤真幸が、第三者の審級の無能性、ということを言っているらしい。以前に虚構キャラクタの権利の議論で触れたことにもつながるけど、それがほんとうに第三者であるのなら、無能なのはあたりまえである。友人が読んでいたと…
最近借りた本のリスト。岩波講座 哲学〈5〉 心/脳の哲学作者: 村田純一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/05/09メディア: 単行本 クリック: 19回この商品を含むブログ (13件) を見るわたしたちに許された特別な時間の終わり作者: 岡田利規出版社/メーカ…
光文社版『幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)』に「大学読書人大賞」の帯がついているのを近所の書店で見かけた。私は裏方の裏方なので、見かけるまで交渉のけりがついたことを知らなかったけど、ありがたいことだと思う。 帯はついていると読んでいると…
「前田塁」についてすこし - kugyoを埋葬する と、いう話を、こないだ市川真人主催の飲み会のときにぶつけてきたのだけど、言っているそばから「遅れてきたテクスト論者」前田塁の話を市川真人にしたってしょうがねえやな、という気分になった。ところで、市…
「群像」2008年6月号(群像 2008年 06月号 [雑誌])を買ったことをこのブログに記録しておくのを忘れていた。家計簿を見るに、これは5月の末に買ったらしい。あらためて記録しておこう。 最近買った本のリスト。群像 2008年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: …
今月の「群像」(群像 2008年 07月号 [雑誌])の「侃侃諤諤」で、大学読書人大賞のことが触れられていた。こないだ賞の贈呈式も終わり、関係者の皆さんはおつかれさまでした、というところだろう。おつかれさまでした。なお、それとは別の話だが、今回の「侃…
昨日は秋葉原で友人たちと会い、誕生日祝いにクソゲーの山と『せがれいじり』とをプレゼントしてもらった。クソゲーの山のなかにはそもそも特殊な機器がないとプレイできないものもあり、それらのディスクはまたたく間にコースタと化した。 ルーズリーフ1枚…
フェミニズム批評に対する誠意のなさを叱られながら、友人と協力して、こないだの英文の意味をやっととれるようになった。引用。 Instead, that crime serves as an opening for Raskolnikov to come in contact with Svidrigaylov, who in turn comes in co…
最近借りた本のリスト。Dostoevsky (Major European Authors Series)作者: Richard A. Peace出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 1975/09/25メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見るFyodor Dostoevsky's Crime and Punis…
今日は自転車を運ぶ仕事をしたが、自転車を空中に持ち上げた状態でも、ブレーキをかけて車輪を固定すると運びやすいことがわかった。車輪が揺れないことでエネルギーのロスが抑えられるのかとも思ったが、それにしてはあまりに劇的に効果が出すぎる。ブレー…
最近借りた本のリスト。フェミニズム (思考のフロンティア)作者: 竹村和子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/10/20メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 58回この商品を含むブログ (19件) を見るフェミニズムと演劇作者: ゲイルオースティン出…
世界の中に人を位置づける―人についての四次元主義的捉え方に対する批判的検討― | Events | University of Tokyo Center for Philosophy*1 おれもワームになって脱皮してクロックアップしたいな、と思っていたが、じつはおれらワームだったらしいぜ! と、こ…
研究する意味作者: 金子勝,高橋哲哉,竹村和子,岡真理,吉見俊哉,藤原帰一,大澤真幸,小森陽一出版社/メーカー: 東京図書発売日: 2003/05/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 74回この商品を含むブログ (14件) を見る 最近まで、鼎談や対談という形になって…
ボストン大学の卒業証書を見せながら自分はレバノン人だと言えば、かれらはすぐにそれは偽造文書だと思うんですよ……これって誰のせいでしょうか? どう考えてもオーストラリア人のせいではないわね。結局、かれらの見方は経験から培われてきたわけでしょう………
最近借りた本のリスト。現代倫理学の冒険―社会理論のネットワーキングへ (創文社現代自由学芸叢書)作者: 川本隆史出版社/メーカー: 創文社発売日: 1995/02メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 24回この商品を含むブログ (19件) を見るパロディの理論作者: …
『罪と罰』にかぎらず、ものを聖書で読むときには、聖書があまりにも強力な解釈ツールであることを忘れてはいけません。もちろん、文学の読みに対して、牽強付会であるというときには(というふうにこれから言うんだ)、テクスト内に当の読みを反駁するところ…
最近買った本のリスト。罪と罰〈上〉 (岩波文庫)作者: ドストエフスキー,Fyodor Mikhailovich Dostoevskii,江川卓出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1999/11/16メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 122回この商品を含むブログ (127件) を見る罪と罰〈中〉 (…
(以前読んだ)『意識の哲学―クオリア序説 (双書現代の哲学)』において言われていたことへの理解が、『シリーズ心の哲学〈1〉人間篇』を読んだところ、前進したように思う。特に第3章、鈴木貴之「クオリアと意識のハードプロブレム」のおかげで。 ところで、…
最近借りた本のリスト。研究する意味作者: 金子勝,高橋哲哉,竹村和子,岡真理,吉見俊哉,藤原帰一,大澤真幸,小森陽一出版社/メーカー: 東京図書発売日: 2003/05/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 74回この商品を含むブログ (14件) を見る文学をめぐる理…
最近、知識情報処理とか、確率過程とかの話をしながら、状態推移図をよく描く。これ自体は単なるメモのようなもので、特に使いでがあるわけではないんだけど、 こういう状態推移図を見ると、子宮に見えてしかたがない。なお、 こうするとセミ人間みたい。
「大学読書人大賞」今回の1位は『幼年期の終わり』でした。ご来場いただいたみなさま、ご関心を持っていただいたみなさま、ありがとうございました。 『1000の〜』は? 2位でした。発表の瞬間おれの表情が月くんだったのを見たひと、忘れてください。 あと某…
このまえ、サークルの歓待食事会で、例の自己紹介「興味のある領域は現代日本文学と分析哲学とで、両者の架橋となりうるフィクション論をやっています」をやったのだけど、そうしたら今日、その食事会に出ていた女性に「じつはわたしもそうした研究に興味が…
さすがに反響はない、のは当たり前で、哲学書ばかり読んでいると、あるいは半径1クリック環境を整備しまくっていると勘違いしがちだけど、世の多くのひとは分析哲学なんかに興味ねーのである。そういうわけで、少なくとも話をふればレスポンスをもらえるよう…