本文は好きにしてね
木曜日。畏敬の念を感じ得ない - Liber Violaceus Book IV id:manthanoさんこんにちは、先日はありがとうございました。勉強会ホストとして勝手ながら2つの疑問にお答えいたします。 行為が作品なら、そこに登場人物などいるのか? これについては、たとえテ…
optical_frogさんへの再々応答:虚構かそうでないかを決めるには - kugyoを埋葬する 上の記事について、id:optical_frogさんからお返事をいただいています: ひとまず最後のお返事として - left over junk 7月ちゅうにはなんとかお返事をしようと思っていた…
id:optical_frogさんからお返事をいただきました: 「応答」未満のお返事:やっぱりたんなる論理的な可能性では足りないと思います - left over junk 論点は「実用論的汎反意図主義」と名づけた私の立場の意義、そしてそれへの対案としてのoptical_frogさん…
さ、それでは、ぼちぼちと、Philosophy of Literatureの興味のある章を訳していこうか。The Philosophy of Literature: Contemporary and Classic Readings - An Anthology (Blackwell Philosophy Anthologies)作者: Eileen John,Dominic McIver Lopes出版社…
文学至上主義ねえ……じゃあ、文学ってなんなのさ? http://d.hatena.ne.jp/natume_yo/20080706/1215324139 夏目陽さんへ、第1信 - 雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜 http://d.hatena.ne.jp/inhero/20080708/1215529907 いまこそ文学の哲学が望まれている気がする…
先日の勉強会を振り返ってふと思ったのですが、テクストの著者が誰か、というのが大問題になるのは、文学よりも大勢の人間が製作に加担する映像作品のような気がします。監督や脚本家だけでなく、俳優や声優さえもテクストの作者である、ということもできる…
optical_frogさんへの応答:実用論的汎反意図主義(汎テクスト論)の立場から - kugyoを埋葬する 上記の記事について、id:optical_frogさんよりお返事をいただきました。以下の記事です: kugyoさんの「応答」への応答 - left over junk このような議論がブ…
首尾一貫性に基づく作者の意図の擁護、を論駁する(『文学をめぐる理論と常識』について) - kugyoを埋葬する 上記の記事について、id:optical_frogさんより、論証に問題点があるとの鋭いご指摘をいただきました。以下の記事です: kugyoさんへの提案:文/…
文学をめぐる理論と常識作者: アントワーヌコンパニョン,Antoine Compagnon,中地義和,吉川一義出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/11/27メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 43回この商品を含むブログ (15件) を見る アントワーヌ・コンパニョン『文学…
先輩に紹介していただいた、科学基礎論学会2008年度講演会に行ってきた。東京電機大学で開催されていたのだけど、地図がわかりづらくて神田駅を出てから20分ぐらいうろうろしてしまった。もっと明確な地図を用意してくればよかった。 哲学者ってみんな似たよ…
「群像」2008年6月号(群像 2008年 06月号 [雑誌])を買ったことをこのブログに記録しておくのを忘れていた。家計簿を見るに、これは5月の末に買ったらしい。あらためて記録しておこう。 最近買った本のリスト。群像 2008年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: …
フェミニズム批評に対する誠意のなさを叱られながら、友人と協力して、こないだの英文の意味をやっととれるようになった。引用。 Instead, that crime serves as an opening for Raskolnikov to come in contact with Svidrigaylov, who in turn comes in co…
世界の中に人を位置づける―人についての四次元主義的捉え方に対する批判的検討― | Events | University of Tokyo Center for Philosophy*1 おれもワームになって脱皮してクロックアップしたいな、と思っていたが、じつはおれらワームだったらしいぜ! と、こ…
『罪と罰』にかぎらず、ものを聖書で読むときには、聖書があまりにも強力な解釈ツールであることを忘れてはいけません。もちろん、文学の読みに対して、牽強付会であるというときには(というふうにこれから言うんだ)、テクスト内に当の読みを反駁するところ…
(以前読んだ)『意識の哲学―クオリア序説 (双書現代の哲学)』において言われていたことへの理解が、『シリーズ心の哲学〈1〉人間篇』を読んだところ、前進したように思う。特に第3章、鈴木貴之「クオリアと意識のハードプロブレム」のおかげで。 ところで、…
結論を再掲すれば、虚構キャラクタに対しての罪は形而上的な罪であった。そしてその罪への自覚が、われわれをいっそう虚構を愛するようにし、またいっそう現実を愛するようにもするのだ。 ただし、上記の結論に反駁する方法はいくつかある。 第3項で見たよう…
ブログ上ではめんどくさいので省略するが、じっさいのレジュメでは、第 2節と第3節とで以下のような議論が展開された。 ボストロム「“文明滅亡”と“知的好奇心”を生け贄に……儀式魔法“シミュレーション・アーギュメント”ッ!! “汎虚構主義”を儀式召・喚ッ!」…
虚構キャラクタに対する罪 第1節 虚構キャラクタに責任を負うべきか 第7項 われわれはこの議論を受け入れる必要があるか こうしてわれわれは、虚構キャラクタへの責任、という概念を分析し、それ以前にはなかった洞察にたどりついた。しかし、じつはまだ1つ…
虚構キャラクタに対する罪 第1節 虚構キャラクタに責任を負うべきか 第6項 われわれはどうすればいいのか では、こうして足場を固めたところで、予告したとおり(6)「どうすれば虚構キャラクタに対する責任を果たすことができるのだろうか?」を考えてみよう…
虚構キャラクタに対する罪 第1節 虚構キャラクタに責任を負うべきか 第5項 われわれは勝手すぎるのか われわれは、この勉強会が始まる前には、虚構キャラクタに権利を認めてこなかった。そこでここまでの議論では、なんとかして虚構キャラクタに権利を認めて…
虚構キャラクタに対する罪 第1節 虚構キャラクタに責任を負うべきか 第4項 権利なんてあるのだろうか ところで、いくら見殺しにしたとはいえ、相手は虚構世界のなかにいるのである。われわれはそんな相手に責任を感じる必要があるのだろうか? つまり(4)「…
虚構キャラクタに対する罪 第1節 虚構キャラクタに責任を負うべきか 第3項 われわれになにができるのか こういうわけで、次には(3)「虚構世界で起きることに、われわれは影響を及ぼせるのか?」という問いを考えよう。 まず、虚構世界でのできごととは、それ…
虚構キャラクタに対する罪 第1節 虚構キャラクタに責任を負うべきか 第2項 われわれは見殺しにしたのか ところで、われわれが責任を負ったり、罪の意識を感じたりするのは、必ずしも自分の行動を直接的原因とすることがらに対してだけではない。当然なすべき…
虚構キャラクタに対する罪 第1節 虚構キャラクタに責任を負うべきか 第1項 われわれが殺したのか フィクションのなかに登場するキャラクタに対して、現実世界のわれわれが責任を負うべきだろうか、という問題について、いくつかの論点を考えてみる。まずは(…
「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」 *1に関連した、いわゆる児ポ法問題が、最近話題を呼んでいる。 この法律の目的は、次のように示されている。 第一条 この法律は、児童に対する性的搾取及び性的虐待が児童の権利を…
「虚構キャラクタに対する罪」 最近、ブロゴスフィアで虚構キャラクタに対する罪の問題が俎上にあがっていたので、みんなが虚構キャラクタに対して罪の意識を感じるように、分析哲学っぽく議論してみた。2008年4月27日に行った勉強会のレジュメを、当時の指…
対角線論法 - kugyoを埋葬する プッwwwwwwバカスwwwwwww もとの話に戻すと、無限個の超々・豊穣な可能世界には、それぞれ無限個の知的生命が住んでおり、これら「超々・豊穣な可能世界に住む知的生命すべての集合」がNPower(X)に相当する。 しね…
だれかおれを無限論の教室か集合論の教室に連れていってくれまいか。 おとといあたりからずっと、対角線論法に悩まされている。過去の記事(様相実在論者・俺、参上! - kugyoを埋葬する)で論じたことがまちがっているような気がする。 集合からそのべき集…
よそさまのブログで専門でもない知識を書き散らすほど責任をとれないので、自分のブログで。 「様相実在論」を理解しているというわけでもないけど - finalventの日記 哲学専攻でもない野蛮な理系の学部学生の知識ですが、様相実在論は、一般的には形而上学…
それでは! デュエム開始! くわーっ http://green.ap.teacup.com/miurat/1484.html 29日に明治大学で開かれていた、人文死生学研究会・心の科学基礎論研究会 合同研究会に出席してきた。出席者は20名ほど。研究者ばかりかと思っていたけど、在野の方々もた…